新潟県の地域医療を担う医師を育成するため、県は22日、いずれも都内にある東邦大、杏林大の私立2大学の医学部に本県地域枠を設けるための協定を結んだ。2022年度から東邦大に5人、杏林大に2人の地域枠を新たに設ける。県と大学が連携して研修体制を強化し、若手医師の養成と確保を目指す。

 本県の医学部地域枠は、卒業後、一定の期間、本県で医師として働くと返還が免除される修学資金を県などが貸与する。

 22日、県庁でそれぞれの調印式が行われた。東邦大との調印式では、高松研学長と花角英世知事が協定書に署名。高松学長は「創立時から、地方を含めた現場での実践を重視している。大学としても、新潟県と協力することで『実践する環境』を充実させることができる」とあいさつした。

 杏林大については、県と県内14の病院を運営するJA県厚生連(新潟市中央区)の3者による協定で、本県地域枠卒業後の勤務先の一部を県内の厚生連病院への配置とする。調印式には花角知事と大瀧純一学長、JA県厚生連の田中納次代表理事理事長らが出席し、協定書を交わした。

 花角知事は各大学との調印式後、「良い医師が誕生することを願い、今後も各方面との連携を深めていきたい」と展望した。