魚沼産コシヒカリなど素材にこだわった玄米ほうじ茶。少し冷ましたお湯で入れると甘みがさらに引き立つ=魚沼市小出島の丸由茶舗
魚沼産コシヒカリなど素材にこだわった玄米ほうじ茶。少し冷ましたお湯で入れると甘みがさらに引き立つ=魚沼市小出島の丸由茶舗

 地元の素材を生かした魚沼発のお茶を作りたい-。新潟県魚沼市小出地域の商店街の並び、1889年創業の「丸由茶舗」が販売する「玄米ほうじ茶」に込めた思いだ。

 魚沼産コシヒカリの中でも高品質な特別栽培米を100%使用。いった玄米の風味を生かせる相方として、石川県の高級ほうじ茶「加賀棒茶」を合わせた。口に含んだ瞬間、豊かで優しい甘さが広がる。

 開発した5代目の磯部真聡さん(40)は「魚沼コシの魅力が伝わるお茶にしたかった。炊きたてのご飯のような香りと、深みのある味に仕上がった」と自信を見せる。

 磯部さんは進学で上京後、静岡の茶問屋での修行を経て2007年に家業に入った。近年、得意先だった地域の商店が減り、急須を持たない家庭が増えた。「飲んでもらう機会をつくろう」と新商品の開発に着手。一昨年は「明日に備えるリラックス茶」など気分で選べるお茶シリーズを開発したほか、グレードの高いコーヒー豆の販売も始めた。

 同時に「魚沼産」の商品作りも目指した。着目したのは魚沼コシを使った玄米茶。「魚沼コシを使う以上は絶対においしく、他との違いを出さなくてはならない」と考え、産地の異なる10種類以上を食べ比べた。

 たどり着いたのは、JA北魚沼の品質検査で最高ランクを獲得した経験のある広神地域の農園。「炊いた瞬間の香り、食べたときの甘みが違う」とほれ込んだ。ブレンドする茶葉も試行錯誤し、加賀棒茶を合わせて昨年5月に完成した。自店のほか、道の駅ゆのたになどに並び、手応えを感じている。

 今後は緑茶を合わせた商品やティーパックタイプなどを出す予定だ。磯部さんは「おいしいご飯と一緒に飲むと合う。ゆったりしたいときの一杯にもしてもらえたら」と話した。

 丸由茶舗は魚沼市小出島1045-9。玄米ほうじ茶は70グラム648円。炒(い)り玄米は80グラム432円。問い合わせは、025(792)0131。