社員に年頭あいさつをするツインバード工業の野水重明社長=4日、燕市の同社
社員に年頭あいさつをするツインバード工業の野水重明社長=4日、燕市の同社
グループの管理職らを前に年頭の訓示を行った亀田製菓の田中通泰会長=4日、新潟市江南区

 多くの新潟県内企業で仕事始めとなった4日、各社のトップが社員を前に訓示を行った。新型コロナウイルスの感染状況は予断を許さない状況だが、同日の東京株式市場の終値は前年末から500円以上も値上がりし、景気回復への期待感を裏付けた。県内の各社トップは、長引くウイルス禍で生じたさまざまな変化への対応の必要性や成長への決意を語った。

 傘下の第四北越銀行(新潟市中央区)が、今月で発足1年を迎えた第四北越フィナンシャルグループ(同、FG)。銀行頭取の殖栗(うえぐり)道郎FG社長は同行本店で、リモートを含め全役職員に向け「この1年も『一志団結』でともに精進を。地域のサステナビリティー(持続可能性)への取り組みと機運の醸成をリードしていくことが自分たちの使命である、との認識を持ってほしい」と求めた。

 大光銀行(長岡市)の石田幸雄頭取は、本店で約50人を前に「第四北越銀行誕生など取り巻く環境は厳しさを増しているが、経営の持続可能性を高め、立ち向かわなければならない」と指摘。干支(えと)の寅(とら)にちなむことわざ「虎穴に入らずんば虎子を得ず」を引き合いに「変化の波を成長の機会と捉え、リスクを冷静に洞察し、勇気を持って変革の波に飛び込み、地域の発展に貢献しよう」と訴えた。

 創業70周年を昨年迎えた家電製造のツインバード工業(燕市)は、本社で「年賀式」を開いた。野水重明社長は「積極的に事業の拡大を図っていく。目標達成のために部署や役職の境目なく互いに助け合うという行動規範が変革を支える上で重要だ」と呼び掛けた。

 デジタル化への対応を促したのは、ホームセンター大手コメリ(新潟市南区)の捧雄一郎社長。本社勤務の社員のほか全国の拠点ともリモートでつなぎ、「デジタルによって業務フローと組織の在り方を根本的に変える。生産性の向上も不可欠だ。変化にポジティブに取り組むことがチャンスにつながる」と強調した。

 米菓大手の亀田製菓(新潟市江南区)の田中通泰会長は、管理職を前に「ウイルス禍で社会の仕組み、消費者の生活の仕方が変化している。この変化を感じ取り、先手先手で対応していくことを心掛けないといけない」と求めた。

 総合建設業の本間組(新潟市中央区)では、本間達郎社長が本社で年頭訓示に臨み、テレビ会議システムで支店などにも中継された。本間社長は、若手の意見を取り入れながら情報を先取りする姿勢を強調し「ウイルス禍を機に新しい時代を切り開いていく年と捉え、挑んでいく」と力強く述べた。