在日米国大使館の一等書記官で北朝鮮問題を担当するブヨン・リー氏らが20、21の両日、蓮池薫さん(64)と祐木子さん(65)夫妻が拉致された柏崎市の海岸と、横田めぐみさん=失踪当時(13)=が拉致された新潟市中央区の現場を訪れることが11日分かった。

 新潟、柏崎両市が明らかにした。柏崎市によると、米大使館関係者が柏崎市の拉致現場を視察するのは初めて。北朝鮮が拉致を認めた日朝首脳会談からことしで20年。拉致問題の進展に向けた動きの加速に期待がかかる。

 県や新潟市によると、めぐみさんの拉致現場には2011年にルース駐日大使、15年にはハイランド首席公使が訪れている。

 リー氏らは20日、新潟産業大准教授の蓮池薫さん、祐木子さんが1978年に拉致された柏崎市の海岸を視察。その後、柏崎市の桜井雅浩市長や蓮池さんと市役所で意見交換する。

 21日にはめぐみさんが77年に北朝鮮の工作員によって拉致された中央区の現場を訪れる。新潟市の担当者や県幹部らとも意見を交わす予定。

 桜井市長らが昨年8月、米大使館を訪れ、拉致問題の全面解決に向けた協力を要請した際、大使館側から拉致現場視察の申し出があり、調整が続いていた。

 新潟市防災課は「訪問を機に、解決への機運が盛り上がり、動きが加速することを期待している」とした。柏崎市人権啓発・男女共同参画室は「視察が全面解決に向けた一歩になってほしい」としている。