新潟県内は24日から、北陸地方の上空に今冬一番の強い寒気が流れ込む影響で警報級の大雪になる恐れがある。24日午後から25日にかけ降雪がピークを迎え、強い冬型の気圧配置は26日にかけて続く見込み。国道や高速道路は予防的な通行止めを実施する可能性がある。また、昨年末の大雪による立ち往生を受け、国土交通省長岡国道事務所は24日から、降雪量が1時間当たり10センチ以上になった場合などに、国道の通行を止め集中除雪することを決めた。

▽各地の降雪量は?

 新潟地方気象台によると、強い冬型の気圧配置の影響で、24〜25日は短時間で積雪が急増する恐れがある。26日も警報級の大雪になる可能性がある。

 24日午後6時までに予想される24時間降雪量はいずれも多い所で、平地は上中下越15センチ、山沿いは上中下越30センチ。佐渡10センチ。25日午後6時までに予想される24時間降雪量はいずれも多い所で、平地で下越30〜50センチ、上中越40〜60センチ。山沿いは下越60〜80センチ、上中越70〜90センチ。佐渡10〜20センチ。

[続報]24日昼すぎから積雪急増の恐れ

▽国道、高速道への影響

 国交省北陸地方整備局は、不要不急の外出を控えるよう呼びかけたほか、柏崎市の国道8号など県内14区間で予防的通行止めを行う場合があるとした=地図参照=。東日本高速道路新潟支社は、県内の高速道全区間で通行止めの可能性があるとしている。

通行止めの可能性がある高速道一覧

 東北電力ネットワーク新潟支社は停電に備え、佐渡市に職員54人を派遣した。

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▽通行止めを伴う「集中除雪」、基準は?

 国交省長岡国道事務所は23日、昨年12月の国道8号と17号の立ち往生を受け、国道を集中除雪する際の降雪量の数値基準を発表。1時間当たり10センチ以上または、1時間当たり5センチ以上の降雪が2時間続いた場合、国道を通行止めにし、除雪に当たることにした。これまで数値基準は設けていなかった。

 立ち往生の被害が大きかった長岡市などの国道8号と17号、柏崎市の8号で24日から適用。数値基準に達しなくても、集中除雪する場合はあるとする。基準は順次、県内各地にも広げることも検討する。並行する高速道で交通障害が発生した場合でも同時通行止めを実施する方針だ。

 新潟県は23日、警戒本部会議を開き、水道管の凍結対策、水や食料、燃料の備蓄、1人で除雪をしないことなどを呼びかけた。

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