事務所を改装してオープンした「マタゼンカフェ」=三条市荻堀
事務所を改装してオープンした「マタゼンカフェ」=三条市荻堀

 地域にみんなが集える場をつくりたい-。新潟県三条市荻堀の神田板金が、事務所を改装したカフェを開店した。自家製のジンジャーエールや珈琲味覚研究所(見附市)のコーヒーなどのドリンクのほか、近郊の有名店が作るスイーツも提供する。高齢者から中学生、カフェ巡り好きな夫婦などさまざまな人が訪れる人気スポットになっている。

 名称は家号から取った「マタゼンカフェ」。長年、カフェ経営の夢を温めていた神田晃社長(42)が昨年8月に計画し、同12月中旬にオープンした。「板金業はこちらからお客さんを訪ねる業態。お客さんが足を運んでくれる飲食店をやってみたかった」。下田地区にはカフェのような人が集える場所が少ない上に、ウイルス禍でそうした機会が減っていることも開店のきっかけだった。

 店で目を引くのは、年代物の振り子時計だ。神田さんの祖父が子どもの頃から家にあった約100年前の代物で、「時代、人、地域をつなぐ象徴にしたかった」と話す。

 グレーを基調とした店内の施工は神田さんが手掛けた。最近は家の内装の仕事も多く、壁に取り付けられる黒板や金属の壁など、板金業としてのショールームの機能も備える。「一般の人は板金屋に来ることが少ない。施工例を見てもらえる機会にもなれば」と期待する。

 カフェは妻の亜由美さん(43)が切り盛りする。コーヒーやハーブティーはもちろん、自家製ジンジャーエールがお薦めだ。レシピを考案した亜由美さんは「ショウガに黒こしょうと唐辛子を効かせた。ぴりっと爽やかでちょっと大人な味に仕上がった」と胸を張る。三条市内の菓子店「マギーアマドレーヌ」「THE Ugly Duckling」などの人気スイーツもそろえた。

 既にリピーターもおり、おしゃれな店内を会員制交流サイト(SNS)で紹介してくれる客もいるという。神田さんは「誰でも気軽に来て、くつろげる店を目指したい」と話した。

 火、土曜定休。午前10時~午後4時。問い合わせはマタゼンカフェ、0256(46)8166。