ANAクラウンプラザホテル新潟(新潟市中央区)は、SDGs(持続可能な開発目標)に配慮したフードメニューの提供を今月から始めた。大豆由来の代替肉「大豆ミート」を使った朝食メニューや、和洋中の弁当を導入。今後はテークアウト容器の一部を紙製に変更し、プラスチックごみの削減を図る取り組みも進め、周辺のホテルと差別化を図る。
同ホテルは、環境負荷の低減を図ろうと、客室やキッチン照明の発光ダイオード(LED)への切り替えや、プラスチックストローの廃止などを進めてきた。昨年12月にはSDGs宣言を発表し、県や新潟日報社などでつくる地域創生プラットフォーム「SDGsにいがた」にも加盟した。
SDGsへの関心が高まる中、食を通じた情報発信ができないかと、環境に配慮したフードメニューを企画した。宿泊者を対象としたビュッフェ形式の朝食では大豆ミートを使ったオムレツやグラタン、ハンバーグなどのほか、熱帯雨林の保護に関する認証を満たした豆でコーヒーを提供する。
ホテル1階の売店では、大豆ミートを使ったそぼろご飯やラザニア、肉団子など、和洋中3種類の弁当の販売を始めた。価格はいずれも600円で、季節ごとにメニューを変えてオンラインでの販売も目指す。
今後はSDGsを考慮した新たなメニュー開発を進めるほか、館内で使われるプラスチック製品の削減にも取り組む。フードロス(食品廃棄)が課題となっている宴会でも新たなプランの検討を進める。
ANAクラウンプラザホテル新潟は「お客さまがSDGsの理念を知るきっかけづくりになるように取り組みを進めていきたい」としている。