詩人の矢沢宰が描いたスケッチを紹介する詩画展=見附市
詩人の矢沢宰が描いたスケッチを紹介する詩画展=見附市

 21歳で生涯を終えた新潟県見附市出身の詩人、矢沢宰(おさむ)の詩画展が30日まで、同市のギャラリーみつけで開かれている。早世の詩人が残した透明感のあるスケッチに焦点を当て、半数以上が初公開。ギャラリーは「誰もが経験した期待と不安の中で揺れ動く純粋さを思い出してほしい」と来場を呼び掛ける。

 矢沢は1944年、中国生まれ。翌年、母の出身地である上北谷村(現見附市)に一緒に引き揚げた。8歳の時に腎結核を発症し、66年に亡くなるまでに、500編以上の詩を残した。

 絵心もあった。ペンや水彩で描いた物が中心で、今回は三条養護学校時代の62年4月から三条結核病院に入院していた65年10月までの27点を展示した。自宅周辺の風景や柏崎で初めて見た海など透明感あふれる作品が、日記や詩とともに飾られている。

 鑑賞していた見附市今町の男性(75)は「こんなに優しいスケッチは初めて見た。同世代なので古き良き時代に戻ることができた」と感慨深そうに話した。

 無料。月曜休館。問い合わせは同ギャラリー、0258(84)7755。