日本館から贈られたホリエのチタン製ストローを手にする各国パビリオンのスタッフら=ドバイ(日本館提供)
日本館から贈られたホリエのチタン製ストローを手にする各国パビリオンのスタッフら=ドバイ(日本館提供)

 アラブ首長国連邦(UAE)で開かれているドバイ国際博覧会(万博)の日本館で、金属メーカー・ホリエ(新潟県燕市)のチタン製ストローが各国スタッフへの土産物として活用されている。県央の高い加工技術を基にした色鮮やかな地場製品が、国際親善の一翼を担っている。

 ホリエは、チタン板をリン酸溶液に漬けてできる膜を使った独自の発色加工で高い技術を持つ。溶液に電流を流して膜の厚さを変えると、120以上の色を出せるという。

 ホリエの看板製品の一つであるストローは、「ストラー」の名称でマドラーとしても使える。海洋プラスチックごみ問題が世界で提起される中、チタン素材を生産する鉄鋼最大手の日本製鉄(東京)が、鮮やかな色彩のほか、耐食性に優れ繰り返し使える点に着目。「光の干渉を生かした鮮やかな色彩を持ち、塗装を必要としない相乗効果も加わって環境にも優しい」と評価し、青や黄などの発色が施された桐箱6本入りの計200セットをドバイ万博の日本館に寄付した。

 ドバイ万博では、パビリオンのスタッフ同士で交流する場が設けられており、ストラーは各国からの参加者への土産品として使われている。2021年12月中旬に開かれたウクライナ館とのイベント時も配布され、「虹色に輝くチタン製ストローは初めて見た。驚いた」「リユースでSDGs(持続可能な開発目標)に貢献していて素晴らしい」との声が寄せられたという。

 日本館は、政府のほか日本貿易振興機構(ジェトロ)が参加して構成している。安藤勇生館長は「燕三条の企業が持つ高い技術力、日本発のイノベーションを世界に向けて発信するため、日本館も協力していきたい」とコメントしている。

 ホリエは12年ロンドン五輪でも、英国の会場でチタン製のモニュメントが展示された実績がある。堀江拓尓(たくじ)会長は「手入れも簡単で長期間美しさを保てる製品になっている。独自の技術を世界の皆さんに知ってもらえるとうれしい」と話している。

 ドバイ万博は20年10月の開幕が予定されていたが、新型コロナウイルス禍のため1年延期された。期間は今年3月末まで。

 ストラーは1本700円、桐箱入り6本セット5千円(いずれも税別)で購入することができる。