車いすバスケの天皇杯に出場する新潟WBCのメンバーたち=16日、長岡市
車いすバスケの天皇杯に出場する新潟WBCのメンバーたち=16日、長岡市

 21日から東京都で行われる「天皇杯第48回日本車いすバスケットボール選手権大会」に、新潟市や長岡市で活動する「新潟WBC」が初出場する。U23(23歳以下)日本代表候補3人をはじめ、若い選手が多く、成長著しいチーム。目標としていた大舞台を前に、選手たちは「スピードを生かし、一つでも多く勝ちたい」と意気込んでいる。

 天皇杯は日本一を決める大会で13チームが出場する。新潟WBCは、長野県、山梨県のチームが参加した1次予選を初めて1位で通過。東日本のチームによる2次予選は新型ウイルスの影響で中止となったが、1次予選を突破したチームが特例で天皇杯に出場できることになった。

 新潟WBCは2010年、前身の「長岡JETS」から名称を変更。10~40代の会社員や学生ら14人が、県内各地から週1回の全体練習に参加する。ウイルス禍でなかなか集まれない中、選手たちは個人練習で車いすの操作技術を高めた。ヘッドコーチの肥田野篤史さん(38)は「止まったり、ターンしたりする精度が高まり、チームのディフェンス力が上がった」と予選突破の要因を語る。

 U23候補の知野光希さん(20)ら若手も成長。チーム最年長で競技歴約20年の松永哲一(のりかず)主将(45)は「天皇杯出場がずっと夢だった。大会では若い選手を落ち着かせるプレーをしたい」と話す。

 21日の1回戦の相手は東京パラリンピックで銀メダルを獲得した男子日本代表の主力がいる強敵だ。ムードメーカーの羽鳥浩人(ひろと)さん(21)は「仲間のカバーやアシストをしっかりして、周囲の人への感謝の気持ちを持ってプレーする」と力を込める。

 チームにとっては、天皇杯出場を今後の活動の弾みにしたいとの思いもある。新潟WBCにはジュニアチームがあり、成長した選手たちが現在の主力になっている。競技の普及にも力を入れているが、スタッフはボランティアで携わるなど費用面での負担は大きい。

 関東ではスポンサー企業と契約し、活動を充実させているチームもある。肥田野さんは「天皇杯出場を機にスポンサーを探して地域での活動を広げ、選手の発掘や競技の啓発活動にも努めたい」としている。