「アンカー」と命綱をつなぎ、安全な雪下ろしを体験した講習会=長岡市東中野俣
「アンカー」と命綱をつなぎ、安全な雪下ろしを体験した講習会=長岡市東中野俣

 屋根上で命綱を固定する器具「アンカー」を使った雪下ろしの講習会が、新潟県長岡市栃尾地域の山間部で開かれた。住民や長岡市社会福祉協議会の除雪ボランティアに登録している市民有志が参加し、専門家の指導を受けながらアンカーに命綱を結び、安全な作業を体感した。

 長岡技術科学大学で雪下ろし事故の防止に取り組む研究者と防災団体などでつくる「命綱アンカー普及推進協議会」、市社協栃尾支所が10日、初めて開いた。モデル事業としてアンカーを取り付けた東中野俣地区の住宅3軒で実施。周辺の住民や市民有志、市の担当者ら25人が参加した。

 参加者は命綱を固定するベルトを装着し、50センチほど雪が積もった2階建て住宅の屋根に上った。結び目がほどけないよう注意してアンカーに命綱を結び、スコップやスノーダンプを使って雪下ろしをした。

 長岡技科大の上村靖司教授(56)は、屋根に着いたら第一にアンカーを掘り出して命綱を結ぶよう指導。「端に近づきすぎないように、長さの調整も忘れないで」と強調していた。

 初めてアンカーを使った長岡市軽井沢の農業男性(67)は「付けないのとは安心感が違う。一回もヒヤッとしなかった」と話し、同市宝地町の消防士の男性(35)は「引っ張ってもびくともしないほど強固だった」と感心していた。

 普及推進協議会は今後、アンカーを設置した住宅の家主や周辺の住人向けに、正しい使い方を教える講習会を開きたいとしている。問い合わせ、相談は協議会事務局のNPO法人中越防災フロンティア、0258(59)2308。