ホクショクが発売するクラフトビール「臥龍長生」
ホクショクが発売するクラフトビール「臥龍長生」
酒店の倉庫を改装して新設したクラフトビールの製造設備=長岡市川崎町

 しょうゆ製造販売のホクショク(新潟県長岡市)はクラフトビールの製造、販売に乗り出した。酵母の培養から発酵、熟成までできる醸造所を設け、年間約2万リットルの生産を目指す。1月下旬に爽やかな味わいのアメリカンペールエール「臥龍長生(がりゅうちょうせい)」を発売。ご当地ビールのブームや新型コロナウイルス禍での「家飲み」需要を取り込みたい考えだ。

 ホクショクは調味料の卸販売のほか、長岡市で酒店「酒屋平成堂」を営んでいる。2019年から定期的に各地のクラフトビールメーカーを招いた販売イベントを開催。ウイルス禍でも根強い人気があることや、材料次第で変わる風味の多彩さに魅力を感じ、自社製造を決めた。しょうゆの製造を通じ、醸造のノウハウがあることも後押しした。

 平成堂の倉庫を改装し、77平方メートルの醸造所を整備した。500リットルの発酵タンク4本や200リットルの熟成タンク4本などを置く。味を大きく左右する酵母づくりにこだわり、酵母の培養室も別に造った。店内には商品の生ビールが飲めるイートインスペースも設けた。

 臥龍長生はアルコール度数4・5%の発泡酒。複数の種類のアメリカンホップを使い、グレープフルーツのような爽やかな風味に仕上げた。

 竜が横たわる姿をロゴに描き、信濃川に架かる長岡市の長生橋をイメージした。瓶入り330ミリリットルで希望小売価格は693円。たる売りにも対応する。

 調味料の販売網を生かし、県内外の飲食店や酒販店で取り扱う予定だ。初年度は3千万~4千万円の売り上げを見込んでいる。

 2月には小千谷市産のそばの実を使ったエールビールを発売する予定で、カグラナンバンなど地元産の原材料を使ったビールづくりにも力を入れる方針だ。

 ホクショクの平石祥吉社長は「高品質かつ長岡らしさを感じてもらえる『グローカル』なビールを届けたい」と話している。