新潟県内は30日、北陸地方の上空に氷点下33度以下の強い寒気が流れ込み大気の状態が非常に不安定となり、佐渡市両津で午後3時過ぎに最大瞬間風速35・7メートル、胎内市中条では午後4時半過ぎに観測史上最大となる30・7メートルを観測するなど非常に強い風が吹いた。新潟地方気象台によると、31日は北日本中心の冬型の気圧配置となるが次第に緩む見込み。
新潟市東区松浜では午後4時半前に最大瞬間風速27・3メートル、長岡市寺泊で午後1時過ぎに同23・4メートル、上越市大潟で午後1時半過ぎに同21・5メートルを観測した。県などによると強風による被害は確認されていない。
気温も下がり、最低気温は新潟市秋葉区新津で氷点下11・6度、村上市で同9・1度、関川村下関で同9・0度を観測し、6地点で今季最低となった。
JR東日本新潟支社によると、強風や除雪作業のため信越線や越後線、只見線で運転を見合わせるなど、普通列車101本、特急列車6本が運休するなどし、約1万4千人に影響が出た。31日も飯山線の一部列車の森宮野原(長野)-越後川口と、上越線の午前6時台の下り列車2本で一部区間を運休する。
気象台によると、31日は雪のち曇り。午後6時までの12時間に予想される降雪量はいずれも多い所で平地は上中下越2〜5センチ。山沿いは下越2〜5センチ、上中越5〜10センチ。佐渡はゼロ。