営業終了を決めた市川匡さん。「お客さんには申し訳ないが体力、気力の問題だった」と語る=新潟市中央区東堀通5
営業終了を決めた市川匡さん。「お客さんには申し訳ないが体力、気力の問題だった」と語る=新潟市中央区東堀通5
「市川屋」の市川匡さん==新潟市中央区東堀通5

 新潟市中央区東堀通5の老舗餅菓子店「市川屋」が2月20日、営業を終了し、創業176年の歴史に幕を下ろす。社長で7代目の市川匡(ただし)さん(69)が自身の健康問題や、原材料価格の高騰を理由に決断した。店には連日、「最後にもう一度食べたい」と看板商品の餅や笹団子を求める常連客らが訪れ、閉店を惜しんでいる。

 市川屋は江戸時代の1847年、串団子の店として創業した。1964年の新潟国体で笹団子が新潟土...

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