海外ブランドの商品が豊富なショップ「Starme」

 みなさん、スマホでお子さんの写真撮っていますか? ライターの丸山です。

 写真は楽しい思い出を形に残してシェアしたり、見返したりして長く楽しめるもの。だからこそ、着る服もかわいいものを選びたくなりますよね。

 今回は、国内では珍しいインポートものも扱うベビー&こども服の専門店にお邪魔しました。何気なく撮った写真も特別な一枚になるような、オシャレな子ども服と出会いに、さぁ、柏崎へ!

 

2019年2月にオープン!オーナーは24歳のママ

 柏崎インターチェンジを降りて車を走らせること5分。住宅街の一角にある「Starme(スターム)」は、まだ真新しい香りがする、2019年2月にオープンしたばかりの海外の子ども服とベビー服のセレクトショップです。

 店内を見渡すと、どの商品もかわいいけれど、他のショップでは見たことのないデザインやブランドが多い気が...?

 「そうなんです。Starmeで取り扱っている商品は、インポート物を中心に約10ブランド。新潟では当店だけ、東京でも販売されていないブランドも多いです」。

 思わずこちらまで笑顔になってしまうほど、明るく生き生きと説明してくれたのは、2歳の男の子のママで店主の根本怜菜さん(24歳)。惚れ込んだブランドには、直接ブランドオーナーに交渉して契約を結ぶこともあるそうで、その結果日本ではネット通販やポップアップ型のお店しか展開していないブランドの商品もStarmeの店頭に並んでいます。

取り扱っている洋服の対象年齢は0歳から6歳

 

坂の途中の三差路にあるお店。隣の「理容さとう」が目印

 

国内で数店舗しか取り扱いがないという海外ブランド商品も

 Starmeの商品セレクトの基準は、根本さんが感じるブランドオーナーの生地とデザインへのこだわりの強さ。

 なかでもひと際目を引いたブランドが、イギリスの「PALAVA」。トルコで仕入れたオーガニックコットンに手描きのデザインを施し、工房で一点一点作っているそうで、Starmeを含め国内で取り扱っている実店舗は3店舗しかないそう!

 特に人気のブランドは、ベッカム一家も愛用しているというサンフランシスコ発のブランド「ANGELDEAR」。通気性も肌触りも良いモスリンコットンをガーゼ織りにし、かわいいキャラクターが描かれているところが特徴です。

 「海外には日本には珍しい『シャツロンパース』があるんです。同じ柄のシャツもあるので兄弟でお揃いにもいいですよね。日本にはない型の服も海外にはあるので、そういう発見も楽しんでもらえたらと思っています」(根本さん)

 どの一着をとっても、熱心に説明してくれる根本さん。バイヤーとして本当に納得したものだけを取り揃えていることが伝わってきました。

ベビー服に子ども服、雑貨も充実の「ANGELDEAR」

 

男の子向けブランド「ME&HENRY」のシャツロンパース&シャツ

 

かわいさと実用性を兼ね備えたオリジナルスタイ

 海外ブランドの珍しいアイテムに加えて、Starmeのオリジナル商品もかわいさと実用性を兼ね備えており、注目です!

 オリジナルのダブルガーゼのスタイは、ガーゼ生地を3枚も重ねて作る、根本さんのお義母さんのお手製。化学繊維が入った生地のスタイは洗濯をしても匂いが残りやすく、子どもの肌荒れの原因にもなるのですが、このオリジナルスタイはそういった問題がなく、根本さんの息子さんも愛用していたそうです。

 根本さん自身もアンティークボタンを使ったイヤリング&ピアスを制作。

 また、オリジナル商品ではありませんが、子ども用だけではなく、大人の女性に好評のアイテムもStarmeには揃っています。

 授乳ケープやシーツにも使えるスワドル(おくるみ)は、寒い時や日よけに羽織ったりできる一枚。他にも大人用のTシャツや靴下などもあり、将来的には、インポート雑貨が好きな大人の女性が楽しめる商品も増やしていくそうです。

スタイの他にも手作りのヘアゴムやガーランドもあります

 

インポートものならではのかわいい柄が魅力的なスワドル

 

24歳で起業したきっかけは「育児の悩み」

 最初に根本さんが24歳と伺った時、まずその若さに驚きました。

 なぜ若くして起業したのか、そこには実は「育児の悩み」があったそうです。

 「私は子育てに切羽詰まってしまい、育児を楽しむことが難しかったんです。そんななかでも、ネットで子どもの珍しい服を探したり買ったりする時だけは、子育ての楽しさや息抜きを感じられる瞬間でした。だからこそ、そんなママの心が楽しくなるようなショップを作ってみたいと思ったんです」。

 大手アパレルメーカーの販売員経験がある根本さんですが、起業はもちろん初めて。その決断に私は思わず驚いてしまいましたが、根本さんは飄々(ひょうひょう)としています。

 「新しいものに出会えるお店ってなかなかないと思うんです。だからこそ、海外に行かなくても海外のおしゃれを味わえちゃうような、みんなが新しい発見をできる、新しい価値観を持てるお店を作ろうと思って。今の時代は写真を撮ることが多いですが、そんな思い出に残す時のために特別な服を探して出会えた時の喜び。お店を通じてそんな喜びを発信していきたいです」。

 心躍る子ども服と前向きな根本さんの言葉や行動力。Starmeはお店に入った瞬間から、あふれるポジティブな空気に自然と元気が湧いてくるようなお店でした。

 

驚く筆者に「人生一度きりですからね」と笑う根本さん

 

「PALAVA」は大人服も作っているので親子でお揃いも

 

<取材を終えて>

素敵な商品と一緒に、ポジティブな気持ちも一緒に持ち帰る

 海外のオーナーと直接交渉ということで、てっきり英語が話せるのかと思ったら、「ほとんど喋れませんが、通訳の人や翻訳ツールを頼ればなんとか。いずれは英語で直接交渉したいですね」との回答。

 難しそうなこともどんどんクリアしていく根本さんの姿に、育児で疲れたり、忙しさに悩んでいたりするママも、ここに来たらきっと根本さんの"叶える力"が伝わるような気がしました。

 「店頭の服を見て、新しい発見を楽しんでいる姿に共感することが一番楽しい瞬間」と話す根本さん。海外のどんな素敵なアイテムに出会えるのか、ぜひ世界とつながるドアをノックしてみてください。

 

実は私も取材後にソックスを購入しました。一目惚れ!

 

SHOP INFO
Starme import select shop
住所:新潟県柏崎市朝日が丘 9-5
TEL:090-6188-9904
営業時間:平日10:00~16:00、土曜・祝日10:00~15:00
定休日:水曜・土曜(他に不定休あり)
駐車場:5台

丸山智子
ライター

東京でコピーライターとして勤務したのち、5年前にUターンと同時にフリーランスのライターとして独立。イベント広報や雑誌・WEBマガジンなどで執筆している、超甘党&舞台好きの39歳。プライベートでは新潟と東京で生ハムの原木を持ってピクニックをしています。

写真撮影:内藤雅子