
1月に導入した高温乾燥機。端材を燃料に使うなど、環境に配慮している=佐渡市上横山
製材業の吉井木材工業(新潟県佐渡市上横山)は、島内唯一の高温木材乾燥機を導入した。森林面積が7割以上を占める佐渡で、木材の地産地消を目指す。新型ウイルス禍やウクライナ情勢などで輸入木材の市場が混乱する中、佐渡産材を広め、持続可能な企業経営を推し進める考えだ。
水野雅晴社長(57)が目標に掲げるのは、「木材の島内循環」だ。佐渡では戦後から1970年代にかけ、広範囲で杉を中心に植林された歴史があり、...
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