イオングループ開発のレジシステムが導入された清水フードセンターの店舗=新潟市中央区
イオングループ開発のレジシステムが導入された清水フードセンターの店舗=新潟市中央区

 総合スーパー「イオン」を運営するイオンリテール(千葉市)は3月1日、子会社の清水商事(新潟市中央区)を吸収合併し、同社運営の「清水フードセンター」14店と合わせた県内42店体制をスタートさせる。システム統合や仕入れの一体化で効率を高め、地域密着型の食品スーパー展開を加速させる。

 イオンリテールは2015年に清水商事を連結子会社化。業務効率化を図るため、昨年9月に合併を発表していた。今年3月1日の合併により清水商事は消滅し、イオンリテールが存続会社となる。

 清水商事のアルバイトを含めた千人超の雇用は継続。以前から今月28日で閉店が決まっていた巻店以外、清水フードセンターは3月以降も名称を変えずに営業を継続する。

 イオンリテールは現在、県内で総合スーパー14店、「イオンスタイル」など食品スーパー14店を展開。近年、小商圏に対応した食品スーパー事業を強化している。合併により直営の食品スーパーは28店に拡大する。

 イオンリテールは、清水商事が持つ食品センターの生産力を活用し、清水フードが強みとする地元産食材を使った総菜などの商品を強化する。商品調達のスケールメリットを生かし、価格の抑え込みも目指す。

 清水フードのデジタル化も進める。セルフレジなどイオングループ開発のシステムを導入。3月1日からはイオンのアプリで配信するプレゼント企画やクーポンの利用も可能になり、5日までの記念セールではお得なクーポン配信などを積極的に行う予定。

 イオンリテールは「デジタルを活用した快適なショッピング環境を提案し、お客さま満足の向上を実現したい」としている。