震災後も地域を支えた「双葉食堂」を閉店した店主の豊田英子さん。新潟での思い出を振り返り「みんなにまた会いたい」と語った=南相馬市小高区
震災後も地域を支えた「双葉食堂」を閉店した店主の豊田英子さん。新潟での思い出を振り返り「みんなにまた会いたい」と語った=南相馬市小高区
「双葉食堂」を閉店した店主の豊田英子さん=南相馬市小高区
避難した三条市でラーメンを振る舞う豊田英子さん(左)=2011年5月26日

 福島県南相馬市小高区で長年親しまれ、東日本大震災後は心のこもった一杯で被災者を励まし続けたラーメン店「双葉食堂」が、のれんを下ろした。店主の豊田英子さん(73)は12年前、東京電力福島第1原発事故の影響で新潟県三条市に一時避難。そこで新たに紡いだ絆に背中を押され、地元に戻り再び厨房(ちゅうぼう)に立ち続けた。昨秋、病気でやむなく閉店した豊田さんは「ここまでできて、本当に恵まれていた」と感謝の思い...

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