東京電力柏崎刈羽原発のテロ対策の不備について議論した原子力規制委員会の定例会合=3月8日、東京・六本木
東京電力柏崎刈羽原発のテロ対策の不備について議論した原子力規制委員会の定例会合=3月8日、東京・六本木

 東京電力柏崎刈羽原発でテロ対策上の重大な不備が相次いだことを受けた原子力規制委員会の検査は、東電の改善が不十分だとして「延長戦」にもつれ込む見通しになった。8日に規制委が公表した資料からは、ハードとソフトの両面で多くの課題が残されていることが明らかになった。2021年1月にテロ対策の不備が発覚してから2年超。長時間の検査を経ても改善できない実態が浮き彫りになった。

 「かなり厳しい状況だ」。8日の...

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