水俣病の患者認定を棄却され、会見で思いを語る皆川栄一さん(左)=県庁
水俣病の患者認定を棄却され、会見で思いを語る皆川栄一さん(左)=県庁

 法に基づく水俣病の患者認定を判断する新潟県と新潟市の認定審査会で、本年度に認定を受けた人はいなかった。認定者ゼロは2年連続で、患者団体は「一部の重症者しか救われない」と非難する。さらに、前審査会長が1月、係争中の訴訟で、認定制度では救済しきれないと証言したことで、制度の改善を求める声も強まっている。申請者が高齢化し、認定制度以外に救済策がない中、軽症や中等症の人をどのようにして迅速に救済するのか...

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