公園の遊具で楽しむ親子連れ。親たちは子育てしやすい社会の実現を望む=新潟市中央区の県スポーツ公園
公園の遊具で楽しむ親子連れ。親たちは子育てしやすい社会の実現を望む=新潟市中央区の県スポーツ公園

 4月9日投開票の新潟県議会議員選挙(県議選)・新潟市議選で、候補者から多く聞かれる訴えの一つが「子育て支援の充実」だ。少子化対策として国や県は金銭的な支援を進める。ただ子育て世代からは、長時間労働せざるを得ない状況が続く中では、育児の大変さは解消されないとの声が上がる。「働き方や所得向上を含め、子育てしやすい社会になってほしい」。切実な思いを抱えながら選挙戦を見詰めている。

 「子どもから離れることができず、一人の時間が持てない」。3歳と4カ月の2人の娘がいる新潟市中央区の主婦(37)は話す。夫の帰りはいつも午後9時〜11時ごろで、出勤時間も早い。育児と家事を1人でこなす「ワンオペ」状態に疲れ、政治には「子育て支援を言うならば、働き方など社会の意識改革を進めてほしい」と願う。

 三条市の自営業の男性(39)も、働き方改革が...

残り1082文字(全文:1447文字)