新潟県議会議員選挙(県議選)は4月9日の投開票に向け、各地で論戦が続いている。無投票当選者を含む立候補者71人の平均年齢は55・9歳。ベテランの引退で2019年の前回選挙より1・9歳若返り、戦後続いてきた高齢化からは反転傾向にある。政府や県が女性活躍の旗を振る中で、女性の立候補者数は過去最多の12人となった。一方、立候補者数は過去最少で、無投票当選者は前回選から2倍以上増の21人に上った。定数53人のうち約4割を無投票当選者が占める。今回の県議選をデータで分析した。
◆候補者平均年齢の若返り、ベテラン多数の引退影響
候補者の平均年齢55・9歳は、2011年と同じ水準だった=下のグラフ参照=。前回、今回と低下が続いたが、記録の残る1959年以降では今回の平均年齢は3番目に高い。

全候補者71人のうち、年代別では50代が22人と最多で、60代が19人、40代が14人、70代が10人と続いた。
前回選で3人だった30代は6人に倍増。前回選で3人いた80代の候補者はいなくなり、一定の若返りが図られた。多くのベテランが引退を表明したことも影響した。引退する11人のうち、80代は3人、70代は7人となっている。
顔ぶれが変化することで、新潟県議会での議論の活性化につながる可能性がある。
平均年齢を選挙区別(無投票の1人区を除く)で見ると、最も高いのは村上市・岩船(定数2)の67・0歳。72歳と70歳の現職2人に59歳の新人が挑む構図となっている。無投票だった南魚沼市・南魚(同2)の66・0歳、同じく無投票の新発田市・北蒲(同3)の61・0歳と続いた。
最も低いのは54歳の現職に45歳と32歳の新人が挑む構図の見附市(同1)で、43・6歳だった。次いで新潟市南区(同1)の48・5歳、無投票だった三条市(同2)の49・5歳となった。