新型コロナウイルスワクチンの3回目接種について、47都道府県庁所在地(東京は新宿区)の91・4%に当たる43市区が、高齢者完了めどを「3月中」または「2月中」と想定していることが29日、共同通信社の調査で分かった。新潟市は「3月中」とした。15市は、対象住民のうち米モデルナ製への交互接種をする人が5~7割になると回答。懸念点を問うと、43市が「人気が米ファイザー製に偏ること」を挙げた。

 オミクロン株による政府の前倒し方針への変更で混乱したものの、47市区は、体制を整えてスピード接種へ移行できるとみる。1、2回目にファイザーを打った人が3回目にモデルナを打つかどうかが鍵といえる。

 調査は18~27日、アンケート形式で行った。3回目の対象の中で高齢者は約3294万人で、政府は6月までの完了計画を掲げる。このうち月別で2月が2241万人と最多で、4月以降は56万人(1・7%)となる。

 47市区の調査で、高齢者の完了めどを3月までとした43市区のうち、横浜、岡山など17市は「2月中」と答えた。「3月中」としたのは、新潟に加え札幌、熊本など26市区。自治体によって「おおむね(の目安)」(盛岡市)「特定のワクチンを希望する場合を除く」(松山市)などの条件が付いた。

 秋田、山形両市は「4月中」で、残る2市は「見通し立たず」など。

 モデルナへの交互接種になる割合の設問では「5割」との答えが福島や鳥取など10市で最も多かった。静岡、徳島など4市は「6割」で、山口市は「7割」と見込んだ。

 水戸など9市は「4割」、新潟、神戸など6市は「3割」。15市区は「分からない」とした。

 3回目の課題を複数回答で聞くと、トップは「人気がファイザーに偏ること」(43市)で、「5~11歳の接種事業を並行することでの混乱」(新潟含む36市区)、「前倒しによるワクチン供給不足」(同34市区)と続いた。

 現時点、モデルナとファイザー双方の会場があり、自治体で予約状況を把握しているとした22市区のうち19市は、モデルナの予約の埋まり具合がファイザーより悪かった。

◆新潟市「ピークは3月」

 新潟市は、過去の接種時期が遅かった人らを除く65歳以上について、集団接種、個別接種とも3回目が始まっている。

 集団接種は1月分は特定の地区や年齢の人が対象で、本格的な集団接種は2月に始まる。

 市は調査に対し「ピークは3月で、終了めどは3月中」と回答した。