新潟県出身の故田中角栄元首相の演説をテーマにした舞台「オペラ THE SPEECH(ザ・スピーチ)」が新潟県長岡市千秋3の長岡リリックホールで4月15日に上演されるのを前に、公開リハーサルが14日行われた。主演で浪曲師の玉川太福(だいふく)さん(43)=新潟市東区出身=が「同じことが二度ない、生ものの舞台を見に来てほしい」とあいさつした。
舞台は「田中角栄 心をつかむ3分間スピーチ」(小林吉弥著)が原作。田中元首相が得意だったという浪曲を組み込み、元首相の人生や演説術に迫っている。東京の音楽事務所「カンパニーイースト」が、元首相が成し遂げた日中国交正常化50年に合わせて制作した。
オペラ歌手や演奏家でつくる東京の「劇団★ポラリス」が上演し、リハーサルには約70人が訪れた。東京都の会社員女性(62)は「若い人に知ってもらいたい政治家。オペラと浪曲の組み合わせが斬新で、明日も見に来る」と話した。
長岡公演は新潟日報社の主催。15日の午後1時と5時の計2回開演する。チケットは全席指定で5千円。チケットぴあのほか、リリックホールの窓口でも当日買える。問い合わせはリリックホール、0258(29)7711。