任期満了に伴う新潟県の新発田市議会議員選挙(市議選)が4月16日に告示された。定数25に対し7人超過となる計32人が立候補を届け出た。23日に投開票される。17日には市役所別館や各支所など市内5カ所で期日前投票が始まった。
立候補者の内訳は、現職が21人、新人が11人。このうち女性は5人。党派別では無所属が24人で最も多く、共産党が3人、公明党が2人、日本維新の会と参政党がそれぞれ1人。政党要件はないが幸福実現党が1人となっている。
16日は立候補者の受け付けが始まった午前8時半前後から各陣営による出陣式が行われた。手続きを済ませた候補者たちが、早速、第一声を発して選挙戦がスタートした。
訴えはさまざまで、防災減災対策の強化、雇用対策、学校給食の無償化などを主張する声が上がったほか、知名度を上げるために市街地などで名前を連呼する選挙カーのアナウンスが響いた。日曜日の買い物客らに向かって街頭演説する姿も各地で多くみられた。
改選に当たって60代以上の現職3人が引退し、40代の前市議が県議会に回った。現職や2019年の前回選挙にはいなかった30代が5人名乗りを挙げ、ベテランを含めて候補者の年齢層の幅が広がった。
掲示板にずらりと並んだ選挙ポスターを眺めていた市内の70代男性は「今回は新人が多いし、現職もうかうかしていられないだろう。投票率が上がるのではないか」と話していた。
15日現在の選挙人名簿登録者数(有権者数)は8万177人。