
毎日の暮らしを彩るすてきなものを紹介するassh連載「日々彩々(にちにちさいさい)」。今回はガラス造形です。
ガラスの粉から作り出す
柔らかな質感、淡くはかない色彩
色鮮やかなチェコのガラスボタンに魅了され、ガラス造形のとりこになった近藤綾さん。世界最古のガラス技法と言われる「パート・ド・ヴェール」で、一つ一つ丹念に手作業で制作している。「パート・ド・ヴェールは、石こう型を作ってガラスの粉を詰めて焼き、型を外して磨くという、多くの工程を経てようやく完成する手間のかかる技法です。大変な作業ですが、この複雑で手の抜けない工程がガラス造形の面白さだと思います」
海沿いの街で育ち、水や海をはじめとした自然にある色彩を表現することが多い近藤さん。独特の淡い色合いで、ノスタルジックな雰囲気漂う曇りガラスの器に個性を表現してきた。SNSの投稿には海外からも反響があるという。「県内外、近頃は海外からも、個展のオファーをいただく機会が増えました。イベント出展やワークショップも行っています。ぜひお越しください」

BLOOMING
花をモチーフにした高台付きの器。淡い水色とピンクのグラデーションが美しい。滑らかな触り心地も特徴。各 22,000 円。

温かみのある小鉢と平皿は料理に菓子に使い勝手の良さが魅力。(写真上)calyx 9,240円〜、(下)みなもplate5,720円。

晩酌タイムが楽しみになる酒器。(グレー、⻘)きせつのおちょこ各7,480円、(ピンク)きせつのさかづき7,920円。

glass unit antenna
近藤 綾 さん
新潟市西区出身。長岡造形大学卒業後、クリーブランド美術大学(アメリカ)へ留学。パート・ド・ヴェール技法を用いたガラス作品を制作し、個展やグループ展を多数開催。2016年より長岡造形大学市民工房にて講師を務める。
glass unit antenna(グラスユニットアンテナ)
インスタグラム:@ayakondo_glass
https://ayitagls.thebase.in
※ LIS摂田屋(長岡市摂田屋4-8-28
江口だんご摂田屋店敷地内)でも販売
新潟日報メディアシップ1階インフォメーションセンターえんにて展示販売実施:4/27(木)~8/22(火)まで(予定)
※assh 2023/4/27掲載