算数の授業をする五十嵐学教諭=3月6日、東京都葛飾区
算数の授業をする五十嵐学教諭=3月6日、東京都葛飾区
休み時間に校庭で児童と遊ぶ五十嵐学教諭(中央)=3月6日、東京都葛飾区(画像の一部を加工しています)

 長時間労働が横行し“ブラック”ともささやかれてきた学校現場の勤務時間は、2022年度の文部科学省調査で改善傾向が出た。ただ、ある小学校教員の1日を追うと、熱意を持って子どもを見守り、息をつく暇もないほどの忙しさ。統計だけでは測れない実像が見えてくる。

 「おはよう。今日は3学期の最後のクラブ活動だね」。3月6日午前8時前、東京都葛飾区立葛飾小の五十嵐学主任教諭(39)が廊下を行き交う児童に話しかけた。

 毎朝5時半ごろに起き、...

残り847文字(全文:1061文字)