
育児や家事、仕事にと忙しい毎日を過ごしている皆さん、時には自分に「お疲れさま」の意味も込め"ごほうび"ランチやディナー、スイーツはいかがですか。
おいしい食事は明日へのパワー!夫婦や友人同士で訪れたいすてきなお店を、assh連載「ふらり、あの店」からご紹介します。
メニューは厳選2品
元フレンチシェフが作る
満腹必至の定食
早亀食堂(はやかめしょくどう)
新潟市中央区

ローストビーフ丼 1,100円
新潟県産の塩こうじに漬け込んだ牛モモ肉を低温でじっくり焼き上げ、しっとりやわらかな食感に。特製タマネギソースの爽快なうまみと濃厚な卵黄がおいしさを引き立てる。肉を増量できるローストビーフ増しもあり。ごはんは大盛り無料。
職人向け宿舎の新たな挑戦
リピートしたくなる食堂
新潟県庁をはじめ、オフィスビルが立ち並ぶ女池エリア。閑静な住宅街が広がるその一角にローストビーフ丼とハンバーグ定食のみを提供する食堂が今年3月にオープンした。店の隣では建設業や電機工事の仕事で長期宿泊が必要となる職人を対象とした「宿舎早亀」を営業している。仕掛け人は、この宿舎の後継者でもある早川謹弘(のりひろ)さん。学生時代、「いつか経営を継ぐのなら好きなことをやりたい」と、選んだ道が料理人だったという。「店名の早亀は、宿舎の初代当主である祖父の名前、早川亀太郎から付けられたものです。職人さん限定の宿舎を長年営業してきましたが、感染症流行下での新たな挑戦として料理店をオープンしました」
大学進学とともに関東へ上京した早川さん。当時の料理マンガブームから飲食業界に勢いを感じていたそうだ。陸上競技の投てき選手だった学生生活の中でよく通った焼肉店に就職し、関東圏で飲食業の面白さと苦労の両方を経験。帰郷し、調理師専門学校に通った後、フレンチレストランのシェフとして腕を磨いてきた。「看板メニューのローストビーフ丼は4時間半以上かけて低温調理したもの。わが家の99歳のおばあちゃんでもかみ切れるやわらかさが自慢です。最後は卵かけごはんのようにお楽しみください」
カフェ再建を経験
価格以上の感動にこだわり
フレンチシェフとして働いた後、店の系列店となるカフェで5年ほど働いた早川さん。そこで得た感覚が現在の営業スタイルにも反映されている。「最初は閑散としたカフェでしたが、方針を見直して赤字覚悟でコストパフォーマンスの高いメニューを提供したところ、ランチだけでも70人以上のお客さんが訪れる繁盛店になりました。この頃から、おいしいものをできるだけお得に提供したいという精神は強く持っています」。訪れたお客さんに価格以上の感動を提供したい。温かいおもてなしの気持ちが二つのメニューに生かされている。

(左)レトロな雰囲気の店内は、和洋折衷な大正ロマンをテーマに造られたもの。カウンター席からはカキツバタ、ツツジなど、季節の花が咲き誇る自然豊かな庭を眺められる。 (右)大きなハンバーグはレアで焼いたものを提供前に仕上げることでふっくらやわらかく、肉汁たっぷりに。ソースはデミグラスソースと特製タマネギソースから選択可能。ハンバーグ定食(990円)。
早亀食堂
住所 |
新潟市中央区網川原2-29-8 |
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電話 |
025(278)8868 |
時間 |
11:30~15:30(L.O.15:00) |
休み |
不定休 ※詳細はInstagramを確認 |
インスタグラム |

店主 早川 謹弘さん
※assh 2023/5/11掲載