神奈川県大和市が設置したひきこもりの人の支援窓口=2022年10月
神奈川県大和市が設置したひきこもりの人の支援窓口=2022年10月

 全国で146万人とも言われる「ひきこもり」について、厚生労働省が初の支援マニュアル策定に乗り出す。これまでの「治療」中心から、本人や家族に寄り添う「伴走型」への転換が狙い。高齢の親と子が困窮する「8050問題」が社会問題化する中、国の動きを先取りし、きめ細かな対応を始めた自治体もある。

 ひきこもりが注目を浴び始めたのは1980年代の終わり頃。当初は不登校の延長と位置付けられ、国の制度も若者のみが...

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