神戸市内にある改装作業中の物件で、「化学物質過敏症」の患者のための特殊な壁紙について打ち合わせをする柳田徹郎さん(左)=3月
神戸市内にある改装作業中の物件で、「化学物質過敏症」の患者のための特殊な壁紙について打ち合わせをする柳田徹郎さん(左)=3月

 住宅の壁や床に含まれる化学物質で体調を崩す「化学物質過敏症」に苦しんできた男性が、患者向けの不動産賃貸業を展開している。兵庫県西宮市の柳田徹郎さん(47)で、化学物質を使わない素材で一般物件を改装して提供。「家で深呼吸もできない人や、普通の生活を諦めている人を救いたい」と力を込める。

 化学物質過敏症は...

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