
新潟水俣病の歴史と教訓を伝えるつどいで、被害者救済への思いを語る小武節子さん=5月31日、新潟市北区
「新潟水俣病の歴史と教訓を伝えるつどい」が5月31日、新潟市北区で初めて開かれた。被害者側は水俣病への理解が広まると評価した一方、患者認定や裁判での救済を求める人がなおも多い実情に、「終わっていない問題だ」と訴えた。関係者が一堂に会した式典に環境相の姿はなく、「国は被害者の苦しみを見ていない」と落胆する声も漏れた。
「新潟に水俣病被害があったことを広く知ってもらえる」。長年、式典の開催を要望して...
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