アメリカザリガニの捕獲=十日町市松之山地域
アメリカザリガニの捕獲=十日町市松之山地域

 生態系への影響の深刻さから、6月から法律で「条件付特定外来生物外来生物法に基づき指定された特定外来生物のうち、一部の規制が除外された種。生態系への影響が深刻なアメリカザリガニとアカミミガメ(ミドリガメ)が6月1日に指定された。飼育と無償譲渡が許されており、野外での捕獲や捕獲直後にその場で逃がすことは規制対象外だが、一度飼育した個体を逃がすと違法行為となる。」に指定され、野外に放すことが禁止されたアメリカザリガニ環境省によると、アメリカザリガニは1927年、養殖ウシガエルのエサとして米国から輸入された。最初の輸入時には27匹にすぎなかったとされるが、養殖している池から拡散。その後も飼育の放棄や繁殖力の強さによって、全47都道府県で見つかるようになった。が、新潟県十日町市の棚田などに被害をもたらしている。事態を重くみた地元の科学館は生息域の調査や駆除に乗り出した。地域の子どもたちは「食べて数を減らす」という“奇策”にチャレンジしている。

 十日町市松之山地域では、アメリカザリガニが棚田のあぜに掘った巣穴から、...

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