新潟拉麺協同組合が初めて開催したラーメンをテーマにしたシンポジウム=6月20日、新潟市中央区
新潟拉麺協同組合が初めて開催したラーメンをテーマにしたシンポジウム=6月20日、新潟市中央区

 新潟市内のラーメン店経営者でつくる新潟拉麺(らーめん)協同組合=安部恭朗(あんべ・やすお)代表理事=が、ラーメンを通じて新潟の活性化を図ろうと活動を活発化させている。今後の取り組みを考えるシンポジウムを初開催したほか、おすすめの1杯を選ぶコンテストなどを構想する。ことし2月に発表された2022年の家計調査で、新潟市の中華そば(外食)の世帯支出額は全国2位。関係者は1位の座奪還も目指し、「新潟ラーメン」を県内外に発信していきたい考えだ。

 新潟拉麺協同組合は15年に結成され、現在の会員は10店弱。有名店が名を連ね、各自の店舗経営もあることから、これまでは食のイベントへの共同出店などに活動をとどめていた。

 転機となったのは、21年に総務省の家計調査で新潟市のラーメン支出額が全国1位となり、22年には山形市に次ぐ2位となったこと。新潟県内には従来から「新潟あっさり醤油(しょうゆ)」...

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