電気機械器具製造業のサトーメック(新潟県上越市)は1994年、本社近くの安江地区に約2千平方メートルの土地を購入した。道路拡張に伴い、本社の土地の半分近くを手放して手狭になり、本社移転を検討していた。バブル経済崩壊後だったが、土地の資産価値を期待し、金融機関の融資を受ける時、担保があると有利という判断もあった。

 それが結果的に経営を圧迫することになった。多額の法人税、固定資産税を納めた上に現在よ...

残り1324文字(全文:1525文字)