レーザーを照射され飛び立つカラス=6月27日午後7時30分過ぎ、長岡市台町1
レーザーを照射され飛び立つカラス=6月27日午後7時30分過ぎ、長岡市台町1
長岡市職員が手元の装置から照射したレーザー=6月27日午後7時30分過ぎ、長岡市台町1
JR長岡駅近くに設置されたカラス対策の忌避音再生装置=6月30日、長岡市台町1

 JR長岡駅周辺をねぐらとする大量のカラスを追い払おうと、新潟県長岡市が新たに専用のレーザーをカラスに当てたり、警戒を意味する鳴き声を再生したりする取り組みを始めた。過去25年近く、手を替え品を替え対策をしてきたが、最大で約1万羽が集まる状況は改善していない。1100万円の予算をかけた「新作戦」、結果はいかに-。(長岡支社・石井英明)

 6月27日午後7時過ぎ、長岡駅東口近くの架線にカラスが集まり始めた。四方八方から1羽、また1羽と増えていく。野生動物の生態に詳しい長岡技科大の山本麻希准教授はその光景に「猛禽(もうきん)類などの天敵がいない、安全な場所という点で駅がねぐらになっているのではないか」と説明した。

 黒い羽が架線にずらりと並んだ午後7時45分ごろ、市職員が...

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