きらびやかな色彩で「泳ぐ宝石」と呼ばれる錦鯉の発祥地で知られる小千谷市だが、落ち着いた色合いの藍染めもまた人々に長く親しまれてきた。片貝町の「紺仁(こんに)染織工房」は、江戸時代の創業当初から天然藍を使った染めの技術を守ってきた。「藍は生き物だ」。11代目の松井均さん(71)の言葉に引かれ、工房に足を踏み入れた。

 通された作業場は、長屋の構造をもつ工房の一番奥まった場所だった。周りの部屋より少し…

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