危機は突如訪れた。1975年ごろ、給食用食材の入札制度が新潟県内各地で始まったのだ。同業他社との価格競争で、食材の落札価格が一気に低下。取引先の学校を増やしていた新潟給材(きゅうざい)は、仕事量が増えて利益率が下がる「負のスパイラル」に陥っていく。

 現在でも、新潟市周辺の給食用食材の落札価格は全国平均と比べて低いとされる。公開入札制度を導入している同市では、価格競争に気候の影響なども重なり、1年…

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