振り返りを促す授業者の荒井拓途教諭
玄関前に設置された教職員おすすめの新聞記事コーナー

 11月16日、佐渡市立小木小学校(高橋高志校長)で、1年目のまとめの授業研修会(研究主任:渡邊あずさ教諭)が開催されました。指導は県NIEアドバイザーの猪股快門教頭(佐渡市立行谷小学校)が務めました。

 6年生の国語科「今、私は、ぼくは」(授業者:荒井拓途教諭)では、新聞記事等から効果的な資料の要件を考えさせ、スピーチメモを基に、仲間に伝えたい新聞記事の内容を簡潔にまとめていく授業です。

 子どもたちは段階的に示される複数の資料をしっかりと読み取り、短い文や写真、図表を取り入れることなどのポイントを把握して、自分でスクラップした新聞記事の内容を、仲間に分かりやすく伝えようと試行していきました。

 指導の猪股教頭は、学習計画表を基に見通しをもたせて取り組ませていたこと、子どもの考えが広がるよう意図的に資料を提示していたこと、子どもの新聞スクラップが資料作りの教材として取り入れられていたこと、ICTを上手に活用させて対話を促していたなどと評価しました。

 小木小学校のNIE実践は、国語、社会、道徳、生活科をはじめ、各教科の授業を見合いながら、成果と課題を「研修だより」を通じて共有してきました。また、子どもたちが常日頃から新聞に慣れ親しめるよう「NIEコーナー」等の環境整備を工夫していました。全校でNIEに取り組む体制ができており、次年度への期待が膨らみます。