海と星と空の柏崎映画祭チラシ
海と星と空の柏崎映画祭チラシ

 柏崎の映画文化を盛り上げようと「海と星と空の柏崎映画祭」が11月25、26日、新潟県柏崎市東本町1の市民プラザで初めて開かれる。戦争の時代に翻弄(ほんろう)されつつ詩と愛に葛藤する詩人、三好達治らを描き、柏崎市などで撮影された「天上の花」や、関東大震災直後の悲劇を描いた「福田村事件」をはじめ、国内外の6作品を上映するほか、作品を手がけた監督らによるトークイベントも行われる。

 市内出身の映画プロデューサーで、映画配給会社「太秦(うずまさ)」社長の小林三四郎さん(65)らでつくる実行委員会準備室が主催する。

 映画祭開催のきっかけは、2021年に行われた天上の花のロケ。作品のプロデューサーを務めた小林さんは「撮影を通じて、映画に触れたいという柏崎の人々が多くいることを知った。地元で共に映画を楽しめる場所をつくりたいと感じた」と振り返る。

 今回の映画祭は来年の本格開催に向けたプレイベントという位置付け。

 11月25日はイタリアの名作「ひまわり」、横浜市のカジノ誘致を阻止する動きを追ったドキュメンタリー「ハマのドン」、天上の花を上映。26日は教育と政治の関係を取材したドキュメンタリー「教育と愛国」、福田村事件、ベルリン国際映画祭で銀熊賞に輝いた韓国の「小説家の映画」が楽しめる。各作品の関係者によるトークショーも予定する。

 入場料は一般が1回券1300円(前売り1000円)、1日券2500円、60歳以上と大学・専門学校生は1回券1000円(同800円)、1日券1500円、高校生以下は1回券500円。前売り券は、柏崎市役所内の売店、花田屋(東本町1)、かしわざき市民活動センターまちから(西本町3)などで販売している。

 実行委準備室は、来年に向けて実行委のメンバーとボランティアも募集している。問い合わせは太秦、03(5367)6073。