新潟県は14日、公表済みの新型コロナウイルス患者1人が、感染力がより強いとされるオミクロン株の派生型「BA・2」に感染していたと公表した。県内での派生型の感染確認は初めて。まん延防止等重点措置が7日に解除され1週間がたち、県内では早くもリバウンド(感染再拡大)の兆候が出ている。県は、派生型が既に市中に広がっている可能性があるとみて警戒感を強めている。

 県によると、県内患者の派生型への感染は県保健環境科学研究所(新潟市西区)のゲノム解析で11日に判明した。個人の特定を避けるため、患者の居住市町村や性別は非公表。県外往来歴や海外渡航歴はないため、県は既に派生型が県内でも広がっており、市中で感染した可能性が高いとみている。

 重点措置の解除後、県内では高止まりしていた新規感染者数が増加に転じている。直近の1週間(8〜14日)の新規感染者数は2835人となり、前週(1〜7日)の2376人から2割ほど増えた。

 特に飲食関連の感染の増加が目立つ。県によると、全感染者に占める飲食関連の割合は、重点措置の適用期間を含む1月1日〜3月4日は2・4%だったのが、重点措置解除直後の1週間(3月7〜13日)では5・8%と2倍に増えた。

 県感染症対策・薬務課の星名秋彦課長は14日、県庁で会見し「(新型ウイルスと共存する)ウィズコロナを達成するため、症状がある場合は外出を控える、飲み会の前にはワクチン3回目接種や無料検査を受けるといった対策をしてほしい」と呼び掛けた。