何かと慌ただしい師走、ちょっと一息入れて家でゆっくり日本酒はいかがですか。今回は日本酒との関わりが深い女性が、お薦めの県内蔵元のお酒と、それに合わせたいお取り寄せやテークアウトできるおいしいものをご紹介。組み合わせると一層味わいが広がる、すてきなマリアージュを楽しんでみてください。

 

にいがた美醸

村山和恵さん

PROFILE
秋田県生まれ、新潟県育ち。新潟青陵大学短期大学部助教。2009年より女性の日本酒コミュニティー「にいがた美醸」を主宰。利き酒師、日本酒学講師の資格を持つ。http://www.niigatabijo.com/

 

温度で味の七変化 冬はかんがお薦め

 私は「今日はこれを食べたいから、このお酒にしよう」「今日はこのお酒を飲みたいから、おつまみはあれにしよう」という感じで、その日の気分で組み合わせを選んでいます。日本酒は他のアルコールよりも幅広い温度帯で楽しめるのが魅力で、寒くなるこれからの時季はかん酒を飲むのが楽しみになってきます。日本酒は温度が5度違うだけで、香味の立ち方が全然違うので一つの銘柄でいろいろ楽しめますよ。お酒の味わいが個々に好みがあるように、きっと温度帯も自分の好みがあると思うので、ぜひ時間に余裕があるときに温度を変えながら試して、味の変化を楽しんでみてください。

金鵄盃酒造 ■越後杜氏辛口本醸造 920円(720ml)

│金鵄盃酒造│
場所 五泉市本田屋863
電話 0250(58)7125
https://kinshihai.com

 「越後杜氏辛口本醸造」は辛いだけでなく、ほんのりとうま味もあるお酒です。この押しずしは口に含んだときに、じゅわっとえんがわの脂が広がるのですが、それをすっきりと流しながらも、同時にお酒とおすしの米のうま味も感じさせてくれます。おかんもお薦めで、温かいとより一層、えんがわの脂が流れやすくなりますよ。

神尾商事神尾弁当部 ■えんがわ押し寿司 1,300円

│神尾商事神尾弁当部│
場所 新潟市秋葉区新津本町1-1-1
電話 0250(22)5511
時間 8:00~17:00 ※15:00以降は要予約
休み なし
http://www.bentou.net

原酒造 ■純米新潟生もと 1,430円(720ml)

│原酒造│
場所 柏崎市新橋5-12
電話 0257(23)6221
http://www.harashuzou.com

 このお酒はうま味があって、若干の酸味もあって、味わいが複雑。一方「うに魚卵」はウニとタラの子、酒かすが合わせてあって味わいに深みがあります。こうした複雑なおいしさを持つ珍味には、個性のある日本酒がよく合います!「うに魚卵」は野菜スティックにつけたり、オイルパスタにトッピングして味わうのもお薦めです。

田塚屋 ■うに魚卵 648円

│田塚屋│
場所 柏崎市西本町2-6-27
電話 0257(23)2476
時間 8:30~17:30
休み 日曜・祝日
https://www.tatukaya.co.jp

今代司酒造 ■IMA 牡蠣のための日本酒 1,650円(720ml)

│今代司酒造│
場所 新潟市中央区鏡が岡1番1号
電話 025(245)0325
http://imayotsukasa.co.jp/

 「IMA」は牡蠣(かき)と合う日本酒をコンセプトに作られたお酒。酸味があって、アルコール度数が低めで、単体でも飲みやすいのですが、カキと一緒にいただくとおいしさが増幅されるんです。「焼き牡蠣のオイル漬」は、カキのうま味が堪能できる逸品で、こちらも「IMA」と合わせると一層おいしい! 本当にコンセプト通りのお酒だと思います。

加島屋 ■焼き牡蠣のオイル漬 1,728円

│加島屋│
場所 新潟市中央区東堀前通8番町1367
電話 (0120)005050
時間 10:00~19:00(日曜・祝日17:00)
休み 日曜(不定休)
https://www.kashimaya.jp/

わたご酒店

寺田菜々子さん

PROFILE
江南区にある「わたご酒店」のおかみ。祖父母から酒屋を継いだご主人・寺田和広さんと一緒に店を切り盛りしながら、2人のお子さんの子育てにも奮闘中。

 

洋食とも響き合う 酒の奥深い包容力

 日本酒は元々苦手でしたが、夫の薦めで飲んだらこれがおいしい!よく飲むようになりました。仕事柄、蔵元の方に会う機会が多いので、直接話を聞いたり、酒造りに対する気持ちや、蔵の歴史、風土がこのお酒になっているんだなと思いながら飲んだときが、一番「日本酒っていいな」と感じますね。店としても作り手の人柄や、どういう思いで造っているのかを、お客さまにお伝えするようにしています。あとは、日本酒のどんなお料理でもふわっと包み込む感じがすごく好きです。かんをしたお酒は体がほどけていくように温まるので、女性に本当にお薦めしたいです。

県内外のこだわりのお酒を取りそろえるわたご酒店。おしゃれな店舗も印象的で女性客も多い

住所 新潟市江南区亀田四ツ興野2-3-3
電話 025(382)5777
時間 10:30-19:00(月~金)、10:00-18:00(土日祝)
休み 水曜
https://watago-sake10.jimdofree.com/

頚城酒造 ■Art Nouveau 実り -minori- 2,200円(720ml)

│頚城酒造│
場所 上越市柿崎区柿崎5765
電話 025(536)2329
https://www.kubiki-shuzo.co.jp

 酒蔵と画家と酒屋がコラボして、食卓を華やかに彩る日本酒を提案するアール・ヌーヴォーシリーズ。「実り」はワイングラスで楽しんでいただきたい微炭酸のお酒です。カメダバルkomaruのキッシュはふわふわでとろとろの食感の中に、素材のうま味が凝縮されていて、「実り」のピチピチとした泡を感じる飲み心地と相性抜群です。

カメダバルkomaru ■季節のキッシュ 750円

│カメダバルkomaru│
場所 新潟市江南区東船場4-2-11 長谷部事務所1階
電話 025(383)6779
時間 18:00~22:30(L.O.22:00)日曜・祝日17:30~22:00( L.O.21:30)
休み 水曜、不定休
https://www.instagram.com/kamedabar_komaru

天領盃酒造 ■雅楽代 玉響 1,650円(720ml)

│天領盃酒造│
場所 佐渡市加茂歌代458
電話 0259(23)2111
https://tenryohai.co.jp

 「雅楽代玉響(うたしろたまゆら)」はうま味とブドウを思わせる酸味を持ち合わせた、味がしっかりしていてキレが良いお酒。比較的どんな料理に合わせてもおいしいのですが、うま味の強い生ハムを使ったサラダにもぴったり。天領盃は若い蔵元が佐渡で情熱を持って酒造りをしている、注目していただきたい蔵の一つです。

トラットリア ノラ・クチーナ ■イタリア産生ハムと新潟季節野菜のサラダ 900円

(右下)生ハムとサラダは別容器入り

│トラットリア ノラ・クチーナ 新潟鐙店│
場所 新潟市中央区南笹口1-2-19
電話 025(282)5122
時間 11:00~14:30(L.O.)、17:00~22:00 (L.O. 21:00)
休み 臨時休業あり
https://noracucina-abumi.com

新潟第一酒造
■山間 仕込み14号 純米吟醸 雄町 中採り直詰め 無濾過原酒 2,310円(720ml)

│新潟第一酒造│
場所 上越市浦川原区横川660番地
電話 025(599)2236
https://www.hakucho-sake.com

 「山間(やんま)」はろ過されていない原酒で、うま味があってフルーティー。いわゆるボディーがしっかりしたお酒です。そして、サルシッチャはハーブが利いた手作りソーセージで、添えられた手作りマスタードもおいしい一品。「山間」は、その脂のうま味に負けないパワフルさを持っているので、お互いを引き立て合う組み合わせです。

旬菜バル kansichi ■サルシッチャ 880円(1本)

│旬菜バル kansichi│
場所 新潟市西区内野町552
電話 025(201)8387
時間 11:30~14:00(L.O.13:30)、16:00~23:00(L.O.)、土曜11:30~23:00(L.O.)
休み 日曜、不定休
https://www.instagram.com/kansichi.uchino

 

2019 Miss SAKE 新潟

鈴木聖袈(せいか)さん

PROFILE
2019 Miss SAKE 新潟代表。新潟大学大学院修了。発酵に興味を持って新潟大学農学部に進学し、大学院では日本酒酵母の研究に携わった。現在は東京のコンサルティング会社に勤務。新潟の日本酒をマーケティングから支えるのが将来の目標。https://www.misssake.org/

 

意外な相性の良さに驚き 同世代にも飲んでほしい

 特に若い世代の女性は日本酒に対して古臭さや、アルコールの匂いが強いイメージを持っていると思うのですが、それは良いお酒に出合っていないからかもしれません。いまはスパークリングSAKEなど、日本酒の入り口になる飲みやすい日本酒が増えたので、一歩踏み出してほしいですね。実は私が2019 Miss SAKE 新潟になってから、周りの友人たちも日本酒に興味を持ってくれて、飲んでみようと思ってくれる人が増えていることがとてもうれしいです。

 週末にのんびりしたいときや、友人とゆっくり過ごしたいときは、やはり日本酒が飲みたくなりますね。いろいろなおつまみを用意して、「このお酒とこれは合うかな?」と試すのが楽しくて、「この組み合わせ最高だね」という発見があるとすごく盛り上がります。

麒麟山酒造 ■麒麟山 やわらか純米 1,188円(720ml)

│麒麟山酒造│
場所 阿賀町津川46
電話 0254(92)3511
https://kirinzan.co.jp

 香りが華やかで、甘みや酸味も感じられてキレもいい、飲み飽きないお酒。純米酒らしいお米のうま味を感じる味わいは、塩味の強いサケとぴったりで、まさに食欲がわいてくるマッチングです。このお酒はかんをしてもおいしいので、まず常温、次に熱かん、そして鮭の酒びたしを入れて、サケのうま味が移ったところを飲んでと、3回楽しめます。

永徳 ■鮭の酒びたし 1,080円(60g)

│永徳│
場所 村上市塩町4-5
電話 0254(52)6141
時間 8:30~18:00(直営店舗「鮭乃蔵永徳本店」)※季節によって変動あり
休み 不定休
https://www.nagatoku.jp

高野酒造 ■柳都大吟醸生原酒 1,980円(720ml)

│高野酒造│
場所 新潟市西区木山24-1
電話 025(239)2046
https://www.takano-shuzo.co.jp

 「柳都」は香りと甘みが濃厚で、印象としてはシロップのような、そしてブランデーを思わせるようなお酒です。初めて飲んだとき、直感的に「これはミルクアイスと合う」と思って、一緒に食べてみたらイメージ通りでした。吟醸香が強いのでスイーツと合うのかなと思いますね。焼き菓子との組み合わせもお薦めです。

ジェラテリア・レガーロ ■牧場ミルク 280円

│ジェラテリア・レガーロ│
場所 新潟市西蒲区橋本240-7
電話 0256(82)0455
時間 10:00~
休み 不定休
https://www.fujitafarm1866.com/stores/gelateria-regalo

鮎正宗酒造 ■純米にごり酒「毘」 1,320円(720ml)

│鮎正宗酒造│
場所 妙高市大字猿橋636
電話 0255(75)2231
https://www.ayumasamune.com

 「毘(びしゃもん)」は、にごり酒の中でも雑味がなく、飲み口も滑らかできれいな味わいです。エイヒレに添えるかんずりとマヨネーズをあえた「かんずりマヨ」と、このお酒が合うと気付いたのは、友人と居酒屋で新潟の食材とお酒の組み合わせをあれこれ試していたとき。かんずりのユズの香りと、お酒の酸味の相性が良く、すっきりしたお酒なのでマヨネーズのこってり感もスッと流してくれます。

かんずり ■かんずり(小) 540円

│かんずり│
場所 妙高市西条437-1
電話 0255(72)3813
時間 9:00~17:00
休み 日曜・祝日 ※土曜は不定休
https://kanzuri.com

assh 2021/12/9掲載