「自分の子どもに触られると不快に感じてしまう」という母親の悩みが、インターネット上の掲示板などで度々見られます。原因や対処法を専門家に聞きました。

<イラスト・報道部 高橋佐紀>

 Q 自分の子に肌をなでられたり抱きつかれたりすると、ざわざわして寒気がします。これって変ですか?

 A スキンシップは誰もが得意というわけではありません。肌に触れられた時の感じ方にも個人差があります。急に触られると、ぞっとする人の方が多いのではないでしょうか。それなのに「変なのでは?」と感じる背景には、「母親は子どもとスキンシップを取るのが好きであるべきだ」という考え方が影響しているように思います。「そんなことはない」と伝えたいです。

 Q スキンシップを嫌がると、子どもを傷付けるのではないかと不安です。

 A 子どもは親の気持ちを敏感に察知するので、下手にはぐらかすと余計に触ってきて悪循環に陥ることがあります。「不意打ちはだめだけど正面から抱っこなら大丈夫」「胸は嫌だけど腕なら平気」など、自分の許容範囲を確認し、子どもに伝えましょう。愛情は言葉でも伝えられます。子どもが求める全てに応えられないからといって、自分を責めないでください。

 Q 下の子は大丈夫なのに、上の子に触られた時だけ不快感があります。

 A 自分に似ているあまり、自分の短所を意識させられる、苦手な人物に顔が似ているなどの理由で、きょうだいでも特定の子が苦手になることがあります。また「一人親である」など何らかの理由で気が張っていると、子どもとリラックスして触れ合えないこともあるでしょう。親自身の心の中を振り返ると、どう付き合うかのヒントがあるかもしれません。自分だけと思わず、周囲の人や保健師、臨床心理士などの専門家に相談してみてください。

(新潟青陵大大学院教授・伊藤真理子さんに聞きました)

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