宮城県と福島県で最大震度6強を観測した16日深夜の地震では、新潟県内でも南魚沼市で震度5弱を観測するなど大きな揺れに見舞われた。東日本大震災から11年が過ぎたばかり。県民は「すごい揺れ」と恐怖に声を震わせた。

 震度4を記録した新潟市中央区のJR新潟駅前では、飲食店の客らが突然の揺れに驚いた様子だった。同区東大通1の雑居ビルでバーを経営する男性(42)は「揺れがすごかった。お客が帰ったタイミングでグラスやボトルは落ちず、割れなかった」と表情をこわばらせた。

 友人とカラオケ店で歌っていた同市東区の短大生(20)は「緊急地震速報が鳴って焦った。横揺れが激しく逃げようと思ったら揺れが止まった。周りの人も落ち着いていた」と話した。

 中央区万代5の高層マンション建設工事現場では、現場監督の男性(47)が近くの事務所で残業中だった。「建築現場にはタワークレーンがあり、心配で確認に来た。異常がないようで良かった」と胸をなで下ろした。

 県は16日午後11時半すぎ、危機管理監を本部長とする災害警戒本部を設置し、県職員が次々と登庁した。防災局の職員らは県内の被害状況などの情報収集に追われた。

 県危機対策課の酒井公生課長は「余震があると思うので、県民には情報収集をしてほしい。積雪量も多かったので、雪崩の発生も考えられ注意しないといけない」と話した。

 東北電力ネットワークによると、本県では一時、新潟市西蒲区で約300戸が停電した。

 宮城、福島両県では転んだり頭をぶつけたりして負傷する人が相次いだ。各地の消防に次々と救助要請が入っている。

 JR東日本によると、地震の影響で東北新幹線下りのやまびこ223号が福島-白石蔵王間で脱線した。車内には約100人が乗っていたが、けが人はいなかった。上越、北陸の各新幹線も運転を見合わせた。

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