里山の頂上付近でアート作品を鑑賞できるイベント「ブナの森美術館」が新潟県上越市大島区の薬師山道で9月1日に開幕した。地元住民が荒廃していた登山道を整備し、山歩きと美術鑑賞を同時に楽しめる。爽やかな風を感じて山を登った先に、想像力の膨らむ色とりどりの作品が出迎える。

【写真】里山の頂上付近に作品を展示する細越平生会のメンバー=8月28日、上越市大島区

 歴史ある里山を生かし、過疎化が進む地域に光を当てようと、地元住民や出身者でつくる細越平生会(ほそごえへいせいかい)が初めて企画した。作品をレンタルする「まちごと美術館cotocoto」(新潟市中央区)と協力し、県内の障害者が手掛けた作品7点を展示している。

 8月28日には会員ら13人が山を登り、作品を設置した。登山口から466メートルの山頂まで片道40分ほどをかけ、縦1・8メートル、横1・3メートルの絵を次々に運んだ。

 春に山道沿いを彩る雪割草や地元の美しい星空にちなんだ絵画などが並び、頂上からは大島区中心部が一望できる。

 イベントを企画した髙波進さん(42)は「天候によって変わる里山の表情、作品の見え方を存分に楽しんでもらいたい」と期待する。

 9月30日まで。登山ルートは動画投稿サイト「ユーチューブ」の「細越平生会チャンネル」で案内している。

薬師山道
場所:上越市大島区大字大平字トヤ4583番地2ほか
YouTube:「細越平生会チャンネル」