バス車体の製造は、長らく北村製作所の屋台骨を支える。しかし、勢いのあった市場は徐々に下降線を描くようになっていた。

 自家用車を持つ家庭が増える「マイカー時代」となり、バスの利用者自体が減ってきたのだ。赤字になったバス事業者は発注する台数を減らし、購入費用も抑えるようになっていく。全国に顧客を抱えていた北村製作所も時代の流れにはあらがえず、収益は縮小の一途をたどる。

 バスへの思い入れが強かった創業…

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