北村製作所はアルミバンを新たな主力製品に育てたが、バス車体向けの工場もある本社での増産は難しくなっていた。1983年に社長に就いた現会長の北村泰作(たいさく)氏(80)と父で初代社長の治作(じさく)氏は、出来島本社の移転を模索するようになる。

 当時の君健男知事は、県が大規模な工業地帯の開発を進めていた新潟東港に同社を誘致したがった。君知事は治作氏の旧制新潟中学の後輩に当たり、熱心に働きかけてきた…

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