糸魚川駅日本海口の駅前通りに移転オープンした「わいわいマーケット」を運営する村上一弥さん(左)=糸魚川市
糸魚川駅日本海口の駅前通りに移転オープンした「わいわいマーケット」を運営する村上一弥さん(左)=糸魚川市

 新潟県糸魚川市産の農作物や水産加工品の直売所「わいわいマーケット」が、同市大町1の糸魚川駅日本海口の駅前通りに移転オープンした。元地域おこし協力隊員が運営する直売所で、地場産品の販売を通じて生産者と消費者を結び、中心市街地のにぎわいづくりへの貢献を目指す。

 わいわいマーケットは、市内の農家や水産業者ら37社でつくるグループ「なりわいネットワーク」が、2020年7月、同市寺町2の糸魚川商工会議所1階に開店した。大阪府出身で当時市の地域おこし協力隊員だった村上一弥さん(54)が店長に就き、店を切り盛りしてきた。

 村上さんは21年3月末で協力隊を退任。わいわいマーケットを運営する合同会社を同年4月に立ち上げ、従業員と2人で営業を続けてきた。ネットワーク会員農家のコメや野菜をはじめ、海洋高元教諭が代表の水産会社「能水商店」の缶詰やレトルトカレーなど約80品目を販売。老舗かまぼこ店「一印かまぼこ屋」の練り製品や農家キッチンの弁当などボリューム満点の商品も人気で、21年度は480万円を売り上げた。

 ことし初め、ネットワーク会員で土壌改良材を販売する北陸アグリ開発社長の山岸美隆さん(67)が、かつて国際物流会社の社員だった村上さんの経歴を買って、駅前通りの自社ビルへの入居を打診。村上さんは「人通りが多く利便性の高いエリアで商売を拡充しよう」と移転を決めた。

 新店舗は今月1日にオープン。新たに地元の酒蔵のカップ酒や国内外のクラフトビールなどをそろえた。取扱商品は約100品目に増やし、店内で飲食できる「角打ちコーナー」も設けた。年間売り上げ600万円を目標に掲げる。

 北陸アグリ側とスタッフを融通し合うことで人件費を削減。インターネット販売を強化して経営基盤を強化したい考えだ。

 駅前移転を勧誘した山岸さんは「村上さんが商売を成功させることは、他の移住者の励みになり、街の活性化にもつながる」とエールを送る。村上さんは「駅前でのビジネスを軌道に乗せて、まちなかのにぎわいに貢献したい」と意気込みを語った。

 月〜土曜日午前10時〜午後7時(水曜は午後4時まで)。問い合わせは025(552)0211。

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