J2アルビレックス新潟は第10節の17日午後2時から、シティライトスタジアムで岡山と対戦する。連勝中だがチームに慢心はない。MFイッペイ・シノヅカは「どこが相手でも関係ない。勝ち癖をつけるのは大事」と勝利だけを見据えた。
チームはパスやサポートの質をさらに上げようと、オフ明けの練習からミニゲームのルールを変更するなど、こだわりを持って取り組んできた。選手たちも互いに厳しい声を出し合い、岡山戦へ準備をしてきた。
前節栃木戦の後半は、思うように攻撃の組み立てができなかった。反省を生かし、相手のプレスをかわし、背後にできる隙をしっかりと突きたい。さらに「最後のところで力強く入り、決めきりたい」とシノヅカはゴール前の重要性を語る。
岡山はオーストラリア代表FWデューク、ブラジル人FWチアゴアウベスら個人技の高い選手が前線にそろう。高さもあり、セットプレーにも注意だ。
ここまで敵地では1勝2分け2敗。松橋監督は「アウェーでも勝ち点を積めないと上位を戦うのは難しい。3連勝を目指したい」と力強く話した。
◆ゴール直結の仕事を意識・MF島田
ピンチの芽を摘み、ビルドアップ(攻撃の組み立て)に顔を出す。今季のMF島田はそれだけではない。「リスクを取りながら、前へのパスを意識したい」と、ゴールに直結する仕事にも強い意欲を示す。
左足から繰り出すミドルパスがさえている。前節栃木戦の後半40分、自陣からの縦パスでMF三戸の決定機を演出するなど、ここまで何度も好機をつくり出している。昨季まではビルドアップで横幅を使うことを求められ、「ゴール方向を選んでこなかった」が、チームとして前への意識が高い今季は持ち前のキックが生きている。
チームは昨季、中盤戦以降に引いて守る相手に苦戦し、成績が下降した。「そういう相手も圧倒したい」。悔しさが消えないからこそ、カウンターやセットプレーも含め、相手の隙を突くパスに磨きをかけている。
「ゴール前の質も上げたい。チャレンジすることはいっぱいある」。チームをけん引する31歳は、まだまだ成長を遂げるつもりだ。