納屋を改装してオープンした「SABO COFFEE」=佐渡市千種
納屋を改装してオープンした「SABO COFFEE」=佐渡市千種

 新潟県佐渡市千種の古い納屋を改装したカフェ「SABO COFFEE(サボウコーヒー)」が今月、オープンした。東京を中心に割烹(かっぽう)やホテルなどを展開する「フードプラス」(東京都港区)が、佐渡進出の第一歩として出店した。同社は、佐渡の豊富な観光資源に魅力を感じつつ、観光客の受け入れ態勢には課題があると指摘。「宿泊事業への拡大などで佐渡の活性化に貢献したい」と展望している。

 金井地区の小高い丘にあるサボウコーヒーは、築50年以上の納屋を改装して3日にオープンした。別の東京の会社が運営する「佐渡うどん蒼囲(あおい)」に近接。自家焙煎(ばいせん)のコーヒーを中心に甘酒プリンといったスイーツやパンなどを提供する。今後は佐渡産食材を使ったランチなどもそろえる予定だ。地元出身の土屋勇人さん(34)が店長を務める。

 2003年に発足したフードプラスは、北海道出身の鹿渡(しかわたり)省吾氏(51)が社長を務め、東京・六本木で割烹を経営。浅草、築地などでホテルを運営するほか、福岡のホテルの再生なども手掛けた。

 同社のカフェ出店は、鹿渡社長が、交流のある「佐渡うどん蒼囲」の経営者から佐渡への進出を打診されたのがきっかけだった。昨年、実際に現地を訪れた鹿渡社長は、金銀山など観光面での魅力は感じた一方、交通インフラや観光スポットのトイレ、宿泊施設の魅力といった面で、受け入れ態勢の不十分さを感じたという。

 鹿渡社長は「東京から見ると、地方の魅力が生かされておらずもったいないと思うことが多い。カフェから佐渡での地歩を固めて事業を広げ、雇用創出などに取り組みたい」としている。

 不定休。開店時間は午前8時〜午後4時。問い合わせはサボウコーヒー、0259(58)7100。

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