新潟県上越市立水族博物館「うみがたり」で、マゼランペンギンのひなが次々と誕生している。屋外の展示エリアでは7日、ふわふわした羽毛に包まれたひなが愛らしい姿を見せていた。
同館は国内最多の約120羽のマゼランペンギンを飼育。今季は3月下旬に産卵が始まり、5月上旬に最初のひながふ化した。昨年は5羽生まれたが、ことしは既存の巣穴に加えて木製の巣箱を設置するなど繁殖環境を整えたところ、既に17羽がふ化したという。
巣穴の中では親に守られながらすくすくと育つひなの姿が見られ、親に餌をねだり「ピーピー」と鳴く声も聞こえた。
飼育担当者(23)は「今季は人工育雛(いくすう)をせず、親に子育てを任せている。最初の方に生まれたひなは、間もなく外で歩き回る姿が見られるでしょう」と話していた。